2020年3月卒業予定の大学生と大学院生を対象とした求人倍率は、
従業員が300人未満の企業・・・8.62倍
全体・・・1.8倍
これだけ違うってすごいですよね。言うまでもなく、求人倍率というのは、
「 求職者(仕事を探している人)1人あたり何件の求人があるかを示すもの 」
ですので、上記の数字が大きいほど、企業が求めている人数が多いという事なので、採用されやすいってことです。
大手企業が通年採用に乗り出すと、中小企業は新卒を採用することが難しくなり、人材確保に苦しんでいるそうです。仕事を社外に任せたり、定着しやすい組織をつくったりする動きも広がり始めているそうです。
確かに、社員がずっと定着してくれれば、新たに採用しなければならない数も増えないわけですし、企業にとっても長く居てくれる方のほうが知識や経験が豊富ですから良いですよね。
そこで、面白い調査をした会社があります。
都内で焼肉店を16店舗展開するカルネヴァーレ(東京・目黒)という会社です。この会社は、社員の早期離職に頭を悩ませていました。
厚生労働省によると、17年の産業別の離職率は宿泊業・飲食サービス業が30%と最も高く、5年間で3ポイント上昇した。売り手市場で転職にも追い風が吹き、職場に不満を感じるとすぐに辞めてしまう若者も増えている。
私もこれはすごく気持ちが分かります。飲食業って本当に大変な仕事だと思いますよ。働いている方それだけで尊敬しますもん。決して高くはない給料で、汚れたりもたくさんするでしょうし、本当に好きじゃないとやっていけない職業だなとつくづく思います。だから、私たち客は感謝して飲食すべきだなってこれまたつくづく思いますね。
そして、このカルネヴァーレが昨年12月に初めて実施したのが「Employee Tech(エンプロイーテック)」という調査です。これは、「他の人に自分が働いている会社を勧めたいか」。というテーマで15問ほどの質問に回答してもらい、出てきた点数に「仕事内容」や「労働時間」などの項目を加味して評価をします。
面白いですね。私の今いまいる会社でもやって欲しいなって思いました。
会社の推奨度が低い人は労働時間の長さや給与に不満を感じていたとのことですが、当然ですよね!でもそのアンケートによって、業務報告の仕方や時間のルールを改善し、「仕事がやりやすくなった」といった声が社員から上がり始めているそうです。
このようにすぐに対応、改善をしてくれる企業は間違いなく伸びますね。逆にいくら声をあげてもなかなか変わろうとしない旧態依然としたところは、なかなか改善しません。公務員や、半官半民的なところが良い例です。いや、この場合は、「悪い例」って言ったほうが正しいでしょうか。w
こういう会社は改善しなくても税金がたんまりあったりでお金に困らないから、結局はなかなか改善しないんですよ。昔の考えをもった古い人が定年などでどんどんやめていっても、部下である方たちが、その古い人を反面教師にしないで同じようにそれを引きついでいくってことが多いため、結局はずっと同じ歴史を繰り返してしまいます。結局はそのほうが楽だからってことなんです。
さて、話は戻りますが、最近では、大卒の採用が厳しくなり、高卒に門戸を広げる動きも出てきているそうです。高校生の新卒採用を支援するジンジブ(東京・港)では「大卒採用の目標数を確保できず、高卒の採用を始めたいという問い合わせが増えている」とのこと。同社が運営する高卒向け求人情報サイト「ジョブドラフト」では20年卒の掲載申し込み数は3年前の2.5倍に伸びているそうです。
人口減少がさらに加速する日本は中小企業だけでなく、大手も必要な人材が採れなくなる時代が来るかもしれません。本気でそう思います。トヨタの社長も終身雇用は終わり、みたいな発言で物議を醸したのは記憶に新しいですよね。採用に頼らない組織作りが企業の成長を左右するのと同時に、個人事業主中心の時代が本当に来ると思います。
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