前回は太らない人の3つの食習慣をお伝えしました。再度掲載します。
【太らない人の3つの食習慣】
その1「おなかがしっかりとすききるまで次の食べ物を口にしない」
その2「おなかがパンパンに苦しくなるまで食べず、いわゆる腹8分目ラインで食事を終えている」
その3「夜寝るまでの2~3時間は何も食べない」
また、「健全な空腹感」を起こすには、赤グループ(たんぱく質)、黄グループ(炭水化物・脂質)、緑グループ(ビタミン・ミネラル類)の3色をバランス良く食べること(かつできるだけ緑→赤→黄の順番でバランス良く食べること)が大切ということもお話ししました。まずは、サラダから!みたいなやつですね。
■「太ってしまう人」と「太らない人」、ここに差が!
太ってしまう人ってすぐに食べたりしませんか?うちの嫁さんは太っていないんですが、小腹をすいたらすぐに食べるタイプです。私は逆に間食はほとんどしないタイプです。ただ、朝と昼は基本食べないので、そういった意味の間食はしています。誤解を招かないように申しますと、「お腹が鳴って、お腹がすいて仕方なくなったら食べる」という意味の夜ご飯までの間食という意味です。
実際、「太らない人」は、そう簡単にすぐに次の食べ物を口にはしません。
・・・というわけで、最近太ってきたなと気になる方は、まず「おなかがきっちりとすききるまで、次の食べ物を口にしない」ことを習慣化されることをお勧めします。併せて、その2「腹8分目ラインで食事を終える」という習慣も、ぜひ取り入れてください。
■腹8分目ラインを守ると、良いことずくめ
昔から「腹八分」といいますが、本当にこの言葉は素晴らしいのです。この腹8分目ラインで食事を終えることは、生体的にとても理にかなっています。満腹になるまで食べると苦しくて動きにくくなります。しかも、体がだるく頭もボーっとします。そのため行動意欲や活動量もおのずと下がってしまうのです。
最近の糖尿病に関する研究では、食後すぐに10分間程度のウオーキング(有酸素運動)を行ったほうが食後血糖値が低下しやすいことが分かっています。血糖値が高い状態が続くとインスリンが分泌されてどんどん脂肪化するので、食後すぐの運動は肥満予防に大いに有効だということです。腹8分目にしておくと、たとえ食後すぐにウオーキングができなくとも、キビキビ体を動かして仕事や家事にとりかかれ、おのずと太りにくくなるというわけです。
満腹になるまで食べる癖のある人は、腹8分目までというと「すぐにおなかがすいたら困る」と不安になるようです。それってどんな不安ですか?(^^;ちょっとお腹がすくぐらいで死にやしません。
血糖値は食後30分~1時間ほどでピークに達します。食卓を潔く離れてしばらくすると「ほどよい満腹感」を得られるので全く心配いりません。そもそも食卓で満腹になるまで食べてしまうと、「食べ過ぎ」の状態になることが多く、その溢れたエネルギーはどんどん脂肪化されていってしまいます。ぜひ今日からおなかがすききってから前回の「緑→赤→黄」の順番でバランス良く食べるとともに、「腹8分目」で食卓をパッと離れることを実行してみてください。
■子どもの頃は実は自然にできていた!?
実はこのその1とその2の習慣をつけることは、難しいことではありません。誰もが子どもの頃は持っていたはずの、自然でかつ合理的な太らないための食事習慣です。
私も今まさに絶賛子育て中なのでわかるんですが、子どもって、おなかがすいていないと大好きなケーキやハンバーグでも残しませんか?子供は体に忠実なんです。素直なんです。えらいんです。素晴らしいんです。
それを大人の身勝手な理由で、「もったいないから最後まで食べたら?」と言ってはいけないのです!子供は正しいのです!
現在中年太りで悩んでいる人の多くも、子ども時代は太っていなかったはずですよね。それが大人になっていく過程で、本来人間に備わっていた太らないための食事習慣が何らかのきっかけで崩れてしまい、じわりじわりと太ってしまったという方が非常に多いのではないでしょうか。
例えば、結婚したために「おなかがすいてなくても、せっかく妻が作ってくれた食事を食べないと悪い」「残すと機嫌が悪くなるから」と、空腹や腹8分目を無視して食べるようになり太ってしまったという方も少なくないそうです。
あとは、私は信じられないのですが、残業でめちゃくちゃ帰りが遅くなっても絶対夜ご飯食べるって人いますか?あれおかしいと思います。食べてすぐ寝るんですか?そこまでして食べたいですか?次の日朝6時に家を出て、0時に帰ってきたとしても夜ご飯食べるんですか?もう寝る時間ですよ?と言いたくなります。夜遅くに夕食を食べてすぐに寝てしまうというパターンは間違いなく太りますし、体にもよくないです。
前回も申し上げましたが、「夜寝るまでの2~3時間は何も食べない」も、太らないようにするための非常に重要な習慣です。食べてからすぐ眠ると、最も血糖値が高い状態のときに最も代謝が落ちる睡眠状態となってしまい、食べたものがどんどん脂肪化されていってしまうのです。
■帰宅が遅くなる場合は「分割食べ」
帰宅が遅くなるとわかったら、軽く食べるべきなんです。多くの方がコンビニや外食店を活用すれば食べ物を調達することは可能でしょう。
どうしても家で食べたいと言われる方にお勧めなのが、「分割食べ」。まず午後7時ぐらいに主食のおにぎりやパンなどを食べておきます。そして、残業後帰宅してから、糖質と脂肪をできるだけカットした軽い食事をとるのです。もう眠るだけなので軽くにしましょう。
上記は、分割食べの例です。帰宅後に食べる料理は、たんぱく質と、ビタミン・ミネラル類がとれるあっさりとしたものがお勧めです。
最近コンビニでもブームのササミなんて最高ではないでしょうか。
ちなみにこうしたメニューは、「おなかはそれほどすいてないけれど、夜まで食べる時間が全くとれないため何か食べておきたい」というときの昼食などにもお勧めです。
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