■増えるパワハラによる精神疾患
厚生労働省は 令和元年6月28日 、平成30年度「過労死等の労災補償状況」を公表しました。報告によると仕事が原因でうつ病などの精神疾患にかかり、平成30年度に労災認定されたのは465件で、前年より少なくなったとはいえ、依然高い状況となっております。また精神疾患の労災申請件数は過去最多の1820件となりました。
その内訳を出来事別に見ると「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」という、いわゆるパワハラによるものが69件とトップ。同数で「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」も69件となっています。
パワハラ系の相談や不調者は後をたちませんね・・・。これだけ働き方改革が言われているのにどうしようもない加害者達です。
「聞くに堪えないひどい言葉や辛辣な態度で罵られる」
「あからさまに自分だけ無視される」
など、自分自身に直接パワハラを受けてメンタル不調になる人もいれば、
「常に上司が怒鳴り散らしていて、毎日怒声を聞くたびに動悸(どうき)がするようになった」
「ターゲットになっていじめられている同僚に対して、怖くて何もできない自分がつらい」
といった間接的なパワハラで病んでいく人もいます。
いまだにこんなダメな上司がいるんだなって感じですよね。情けなくなります。パワハラの被害者が思いっきりキレて加害者を殴って辞める、そういう人がいても私は全然良いと思ってます。
■こんなことがあったら「パワハラ」かも
厚生労働省のホームページ「あかるい職場応援団」には、パワハラの正確な定義が次のように表現されています。
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与えるまたは職場環境を悪化させる行為」
この定義を分かりやすくするために、もっと具体的に解説しましょう。
同HPによると、パワハラは6つの類型に分けられています。面白いイラストもあって見やすいのでみなさんもぜひ見てみてください。これが厚生労働省のページ?!と思うようなカジュアルな作りになっています。少しは変わったものですね。お堅い公務員も。
(1)身体的な攻撃……たたく、殴る、蹴るなどの暴力行為。物や書類を投げつける。壁に向かって投げるなど、体に当てなくとも、暴力的な威嚇行動はすべてここに入る。
(2)精神的な攻撃……同僚の目の前で叱責したり、他の職員を宛先に含めてメールで罵倒する。必要以上に長時間にわたり繰り返し叱責する。「バカ」「のろま」「アホ」などの言葉を毎日のように浴びせる。「やめてしまえ」「クビにするぞ」などの社員としての地位を脅かす言葉、「おまえは人として最低だ」「無能」などの侮辱、名誉毀損に当たる言葉も全てここに入る。
(3)人間関係からの切り離し……1人だけ別室に離される。強制的に自宅待機を命じられる。課全体の歓送迎会やミーティングに1人だけ入れない、話しかけても無視されるなど、明らかな仲間外れ行為を行うなど。
(4)過大な要求……能力や経験を超える無理な指示で他の社員よりも著しく多い業務量を課す。業務上のささいなミスについて見せしめ、あるいは懲罰的に、就業規則の書き写しや始末書の提出を何枚も求めるなど。
(5)過小な要求……いわゆる仕事を干す行為。業務上の合理性なく能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや、仕事を与えない。
(6)個の侵害……有給休暇の取得理由を執拗に問うたり、内容によっては取得を認めない、プライベートについてしつこく尋ねる、飲み会への参加を強要する、服装や見た目を人前でからかうなど、管理職としての権限を利用して私的なことに立ち入ったり不適切な発言を行うなど。
いかがでしょうか? あなたの職場で当てはまる状況は発生していないでしょうか? 改めてじっくり考えてみると、「もしかしたらパワハラに入るのかも?」と思われる状況があったかもしれません。
■気づかないうちに進む「パワハラの世代間連鎖」
そして、パワハラは連鎖するというお話。
パワハラは、それが当たり前のように日常茶飯事に行われている環境にい続けると、「慣れ」が生じてしまいます。「これが普通のことなんだ」と感覚がマヒしてしまうのです。
そのため被害者は心身に不調をきたすまで我慢し続けてしまい、第三者に指摘されて初めてパワハラを受けていたことに気づくというケースも散見されます。「わが社は体育会系でして……」と自慢げに言う管理職や取締役がいる小さな会社はハッキリ言ってバカですね。新卒とかに「いつまで学生気分なんだ!」とかいうくせに、自分たちこそがいつまで学生気分を持ち込んでるんだよ!って感じですよね。「体育会系」なんてお偉方が言っちゃう始末なんですから。
ある程度規模が大きくなり人事部門が独立してプロフェッショナル的に動いている会社ではチェック機能が働きやすいのですが、規模が小さな会社の場合は「これがわが社の社風」で片付けられていることが結構あります。
特に管理職や取締役が、実際にバリバリの体育会系部活の経験者で、自分自身が若い頃からコーチや監督に口汚い言葉で罵られたり、権力を乱用した指導を受けてきた場合は、「人を指導するときには、そういう言い方をしてよいものだ」と悪気もなく思っていることがあります。これがいわゆる「パワハラの世代間連鎖」です。
「俺の言う通りしないんだったら、レギュラーを外すぞ」
「このバカ! お前なんかチームのお荷物だ。お前なんか要らない!」
と部活でコーチや監督から青年期にパワハラ指導された人が、管理職になってから
「俺の言う通りにしないんだったら、査定を下げるぞ(または、クビにするぞ)」
「このバカ! お前なんか課のお荷物だ。お前なんか要らない!」
と自分の部下たちにやってしまうのです。いつまで学生気分なんでしょうね。
昨今さすがに体罰はパワハラだと分かっている人は多いのですが、こうした言葉のパワハラには鈍感な人もいて、自分に「パワハラの世代間連鎖」が起こっていることに気が付かない場合があります。「自分がよかれと思って部下を厳しく指導していたら、人事にパワハラだと注意されて、懲戒処分を受けた」と落ち込んでしまい、パワハラした上司自身がメンタルを病んでしまったというケースもありります。
そして、もちろん部活だけではありません。子どもの頃に親から人格を否定されるような言葉で口汚く罵るようにしつけられた人は、大人になってから他人や自分自身の子どもに対して、同じようなパワハラを行ってしまうことが多いとニュースや雑誌などで読んだり聞いたりしたことがある方も多いのでは?虐待された子どもが親になって自分の子どもに虐待するケースがあるように、パワハラ言動も世代間で連鎖してしまうのです。
■まずは基本的な知識を持つこと
知識・情報は強い防具になりますよ。職場でも家庭でも部活でも厳しく指導することはもちろん時には必要ですが、「正してもらいたい行動に焦点を当てて指導する」「人格を攻撃したり否定したりしない」「執拗に過度に叱らない」「大勢の前で恥をかかせるような叱り方はしない」といった基本は押さえておく必要があります。
「今はちょっと怒るとパワハラと騒がれるから面倒くさい」と嘆く中高年の方もいますよね。少子化で怒られ慣れていない大人が増えているのは事実ですし、全ての叱責や指導がパワハラになるわけではありません。適切な言葉と態度で行った指導は、実際の判例でもパワハラ認定されていません。
パワハラの被害者、加害者にならないためには、まずは自分自身がパワハラの正しい知識を持つことが大切です。職場のあちこちでチェック機能が働くようになれば、パワハラの慣れ、パワハラの連鎖も防ぐことができるでしょう。
パワハラの被害者になったら、逃げる選択もお勧めです。それはつまりは「転職」のこと。逃げるが勝ちとはよく言ったもので、負い目を感じる必要は全くありません。今の時代は引く手あまたの売り手市場。まさに今がベストの時期でもあるんです。
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