インタビューに答える若宮正子さん
今日はどうしてもご紹介したい記事があったのでご紹介します。
なんとなんと、81歳でiPhoneのアプリを開発し「世界最高齢のプログラマー」と呼ばれた女性がいるのです!若宮正子さん(84)です。
「シニアにこそ情報技術(IT)を使ってほしい」
という思いから、国内外での講演や本の執筆など活動の幅を広げ、自らをITエバンジェリスト(伝道師)と称しています。
これは本当に心から尊敬しますね。たかがアラフォーでヒーヒー言っている自分に喝を入れます。80歳を超えてアプリを開発して、しかもそれを伝えていく。ものすごいバイタリティです。本当に見習わないといけませんね。
しかも、北欧のエストニアがIT先進国だと聞いて、なんと6月に1人で現地に行った若宮さん。電子政府をシニアがどう活用しているかを調べるため行かれたそうです。エストニアの言語などは話せるんでしょうか。いろんなことが気になります!
さて、若宮さん、初めに役所で話を聞くと
「シニアの役に立つことをメニューに入れている」
「使いやすさに徹底的にこだわっている」
「役所と民間の垣根をなくした」
と言っていたそう。本当にそうなのか。検証するため、エストニアのシニアにアンケートへの協力を依頼したところ、約100人が応じてくれました。
すごい行動力ですね・・・。
現地で日本企業の進出や法人設立を支援している斎藤・アレックス・剛太さんと共同で、若宮さんが考えた質問を英語とエストニア語に訳しました。すると8割方が電子政府のサービスを使っていると回答。「生活を豊かにしている」という答えも9割以上で、政府の説明と一致していました。 自分でも体験してみるため、エストニアのバーチャル市民としてIDを取得しました。
パソコンを開いてIDを読ませると健康保険、かかりつけ医の情報、自身の通院履歴や処方箋などが同じページでわかります。根っこにあるのは「情報は私たちのもの」「だから自分たちで管理する」という思想です。そもそもの哲学が違うんですね。
6月にIT先進国エストニアの実情を視察(写真はエクセルでアート作品を作るワークショップの様子)
若宮さん曰く、「電子政府の恩恵を一番受けるのはシニアだと思います。災害で薬が流され保険証もお薬手帳もなくなって、かかりつけ医もよそに避難したとします。常用している薬を飲もうとしたら、日本なら最初から検査をやり直さなければいけないでしょう。エストニアならIDカードを読むだけで処方してもらえます。」
最先端のIT事情を貪欲に吸収する若宮さんですが、初めてパソコンを手にしたのは1990年代前半。勤めていた銀行の定年が近づいた58歳の時。
まだ一般にパソコンが普及する前でしたが、「おもしろそう」と思い、独学でスキルを身につけました。そのころ母が要介護状態になって、私もつきっきりでした。一歩も外に出られない日も、パソコンは私を広い世界に連れて行ってくれました。
20年前、シニア世代の交流サイト「メロウ倶楽部」の設立発起人になり、今は副会長を務めています。その前身に入会したとき、歓迎メッセージが届きました。「人生は60歳を過ぎるとますますおもしろくなる。それまでの蓄積が花開く。70歳を過ぎるともっと充実してくる」
「メロウ倶楽部がなければ今日の私はなかった」と言う若宮さん(前列右から2人目が本人、11月7日に東京都江東区で開かれた「20周年記念全国オフ」で)
最初は書き込みをすると「作法がなっていない」とか「そんな内容はここに書くべきじゃない」とか、よく叱られました。でもこの年代で叱ってもらえるのは貴重な経験です。私はみなさんに「人生に『遅い』はない」と言っています。
これは本当に勇気づけられますね。私もアラフォーですがまだまだ。プログラマーやブロガー、インフルエンサーになるためにひたすら継続していきたいと思います。
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