先日、スクウェア・エニックスが、6月3日、東京都内で『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)新作発表会を行い、スマホゲーム『Dragon Quest Walk』(ドラゴンクエストウォーク、以下『ドラクエウォーク』)を2019年内にリリースすることを発表したとお伝えしました。
今日はその続編と、実はポケモン側もだまっちゃいなかった!
ってニュースをお伝えします。
このドラクエウォークは、プレイは基本的に無料ですが、ポケモンGOと同じようにアイテムの課金があるということです。
ちなみに、開発には、『白猫プロジェクト』などを手がけ、スマホ向けの位置ゲームに強いコロプラ社が携わりました。CMもやってますよね。着想は、丁度『ポケモンGO』が世界的に流行していた3年前。ドラゴンクエストの位置ゲームが製作できないかと、『ドラゴンクエスト』の生みの親である堀井雄二氏氏等、関係者が集まり話し合いが行われました。会見で堀井氏は「あの時、『ポケモンGO』も流行ったし、ドラゴンクエストとかけ算したら、いろんなことが出来るんじゃないか」と経緯を明かしました。
そんな経緯で生まれた『ドラクエウォーク』について、海外の反応はどうなのでしょうか。テクノロジーメディアのEngadgetは「ポケモンGOに対するスクウェア・エニックスの答えが『ドラゴンクエストウォーク』だ」(Square Enix’s answer to ‘Pokemon Go’ is ‘Dragon Quest Walk’)とする記事を掲載しました。同記事内では「発表は日本に対してのみで、海外のプレイヤーは待たされることになる。過去には『ドラゴンクエスト』のゲームが国際的にプレイ可能だったが、来たる冒険ゲームのローカライゼーションには、課題がある。しかし、日本での反応は総じてポジティブなもの」と続けたそうです。
たしかに、ゲームの発表に伴い、スクウェア・エニックスの株価は5%以上上昇していますし、コロプラの株価は、一時ストップ高まで上がるなど、株式市場も概ね前向きな反応をみせています。私も買っておけばよかったですがもう遅いかもですね。
そして、海外からは「『ポケモンGO』のクローン」と辛口の声もあります。米国ゲームメディアのGamespotは、「『ドラゴンクエストウォーク』は現状、日本向けの発表しかないが、国際市場向けの計画を『E3』におけるスクウェア・エニックスの記者会見で耳にすることが出来るかもしれない」と報じました。しかし、スクウェア・エニックスは『ドラゴンクエストウォーク』の展開について、現状は日本国内のみを想定しているようです。Gamespotは同記事内で、ゲーム業界アナリストのセルカン・トート博士からのコメントも紹介しています。そこでは「『ドラゴンクエストウォーク』は、恥知らずで厚かましく、ナイアンティックの『ポケモンGO』のクローンだ」と一刀両断する厳しい意見もみられました。これは厳しい意見ですね・・・。
2013年にスタートした『Ingress』から、同ゲームを開発したナイアンティック社を迎えて2016年に制作された『ポケモンGO』の爆発的ヒットを経て、位置情報ゲームは世間の興味関心が大きく集まるジャンルの一つとなりました。このあとも、WB Gamesがナイアンティック社とともに制作した、ハリー・ポッターのAR冒険ゲーム『Harry Potter: Wizards Unite(ハリー・ポッター:魔法同盟)』、人気タイトル『マインクラフト』のAR版『Minecraft Earth』もリリースを控えております。
『ポケモン』は既に一手先を行っているのはもちろんなので、『ドラクエ』は追いかける形となりますね。しかし、そのドラクエの発表に合わせたように、ポケモン社はスクウェア・エニックス発表会の僅か5日前である5月29日に、『ポケモンGO』の後続ゲームとなる『ポケモンSleeP』を発表しています。「運動」を超えて、「睡眠」をエンターテイメント化するということです。一歩も二歩も先を行ってしまいましたね。
そんな中で発表された『ドラゴンクエストウォーク』は、この流れに乗ってヒット作となり、次の展開でポケモン越えを果たすのでしょうか。ポケモン側もだまっちゃいないようですし、一歩も二歩も先を行くポケモンを追いつけ追い越せでぜひ頑張って欲しいなって思います。私は一大ブームになるのではないかと非常に期待しています。
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