カーシェアリングが当たり前になった今の時代、最近は、都内でシェアサイクルの利用者を見かけることが増えています。
街中にある自転車貸し出し用の拠点(サイクルポート)から好きなときに自転車を借り、好きな拠点に返却できるサービス。
シェアサイクルは、基本的に借りた場所に返さなければいけないレンタサイクルと違い、別のサイクルポートでも乗り捨てられるサービス。
ここはカーシェアと違いますね。カーシェアリングは乗り捨てサービスはまだまだ未熟です。一部でしか行われていません。その点、シェアサイクルは当たり前のようにできるんですね。これは便利です。
「ドコモ・バイクシェア」「HELLO CYCLING」「PiPPA」などのサービスが首都圏を中心に各地で展開されています。
各事業者のサイトで利用できる地域を確認しましょう。料金体系も様々です。
30分100円から150円程度の都度払い、月額数千円程度で何回も使える定額プラン、1日使い放題プランなどがあります。法人向けプランを用意している事業者もあります。
都度払いのプランは、ちょっとした買い物や移動で、定額制のプランは、観光で使うなど、利用する頻度や時間でプランを使い分ければいいですよね。
例えば東京都心を自転車で8キロメートルほど移動する場合、交通状況にもよりますが、移動時間は20~40分程度。シェアサイクルの利用料金に換算すると100~300円前後で、タクシーと比べて10分の1以下の水準です。
最近はよくスーツ姿で乗っている方を私はよく見かけます。
公共交通機関と比べると、時間がかかったり、割高になったりする場合もあるでしょうけれど、ドアツードアで移動できるのはシェアサイクルの大きなメリット。
通勤や通学で毎日シェアサイクルを使う場合、定額料金プランを利用するとお得です。
例えばドコモ・バイクシェアの月額会員プランは、月額基本料2160円(1回の利用が30分を超過すると30分あたり108円の延長料金)で、1年間利用しても2万5920円。購入するよりも低コストで、電動アシスト自転車を使えることになります。
車も自転車も、「所有しない時代」が来ているのかもしれませんね。
シェアサイクルを使うには、当然のことながら、会員登録が必要です。スマホの専用アプリやパソコンなどから登録できます。メールアドレスやクレジットカードが必要となるため、あらかじめ用意しておくといいでしょう。 専用アプリを使うと、サイクルポートの場所や利用できる自転車の台数が確認可能です。貸し出し可能なサイクルポートに移動すれば、自転車を借りられる仕組みです。
貸し出しや返却操作は、ハンドルやサドル下に付けられたコントローラーを操作します。このコントローラーでFeliCaカードを登録すれば、次回以降はなんと予約しなくても借りられる仕組みです。
非常に便利なシェアサイクルですが、気になることもあります。地域によってはサイクルポート自体がなく、乗り捨てたい地域で返却できないケースがあります。このような場合、目的地付近で一時的に駐輪して用事を済ませた後、返却できるサイクルポートを探して返しに行く必要があります。 定額制でなければ駐輪中も料金はかかりますし、駐輪中は自転車から目が離れるため、トラブルに遭いやすいです。盗難や撤去されると実費が請求されることもあります。
さらに、サイクルポートまでたどり着いても、終わりではありません。もしそこがいっぱいの場合、別のポートに返却しなければならないんです。返却操作を忘れたり、バッテリーの残量がなくなったりといった理由で処理がうまくいかない場合も料金はかかり続けます。
困った場合は、まずサポートセンターに連絡し、対応を依頼するようにしましょう。
このような問題はまだまだあり、未熟なサービスであるとはいえ、シェアサイクルが安価で気軽に移動できる交通手段として優れていることは間違いありません。公共交通機関と組み合わせて使えば、駅やバス停がない場所にもスムーズに移動できます。渋滞なんて皆無ですからね。
都度払いのプランであれば、出張先の移動や終電を逃した際の帰宅手段に使うこともできます。シェアサイクルの利用料金を経費として計上できる企業はまだ多くはないとは思いますが、仕組みを理解し、上手に活用したいものですね!
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