二足のわらじ
「二足のわらじ」という言葉はその語源を知っている方は否定的なイメージを持つ方も多いのでは?
もともと、江戸時代にばくち打ちの一部がそれを取り締まる岡っ引きの役割も担ったことに由来するためですが、今では肯定的に使われる場合が目立つようです。
日本的な雇用慣行が崩れてきたうえ、政府が働き方改革の一環として、兼業や副業を後押ししていることも一因なのでしょう。
日本の副業事情
政府が6月にまとめた「成長戦略実行計画」には「兼業・副業の拡大」が盛り込まれています。
単に所得が増えるだけでなく、副業に取り組むことで本業に対する意識も高まるという調査結果もあるそうです。
例えば、ネットを通じて単発の仕事を請け負う「ギグエコノミー」は、手っ取り早い副業の一例です。
自治体では
自治体でも職員の副業を推奨する動きがあります。
先陣を切ったのは神戸市で、2年ほど前に社会性や公益性が高い活動ならば、勤務時間外に報酬をもらって取り組むことを認める制度を設けました。
その後、長野県や奈良県生駒市、宮崎県新富町なども同じような基準をつくって後押ししています。
例えば、神戸市では13人、長野県では16人が許可を得て活動しています。
中学校の部活動のコーチをしたり、福祉関係のNPOなどに参加したりする事例が多いです。
ただし、副業といっても営利目的はこれまで通りにだめですので、全国的にみると地方公務員の副業はまだそれほど増えていないのが実情。
人口減少が進む一方で行政に求められる役割はますます広がっています。
自治体職員には役所に閉じこもらず、地域人としても活躍してほしいですよね。
退職後の人生にも間違いなく役に立ちます。
とにもかくにも、まずは、長時間労働をなくすことが、公務員だろうがそうでなかろうが、二足のわらじを履く大前提ですよね。
あなたも副業、始めてみては?
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