目次
はじめに
静岡市清水区はサッカーのほか、漫画・アニメ「ちびまる子ちゃん」の舞台として知られています。
私も一度、妻と旅行に行ったことがあります。世界遺産の三保の松原を見に行くために行ったんですが、三保の松原は本当に素晴らしいところでしたし、清水という街自体もとても魅力のある街でした。そしてサッカーが有名とだけあって、街がサッカー色豊かな感じでした。そして海鮮系ももちろん有名ですよね。私自身とてもおいしく頂きました。
さて、清水にある清水港ですが、実は木材の輸入で栄え、その加工業も古くから盛んです。
北川木材工業は窓枠やドアなど住宅建材のOEM(相手先ブランドによる生産)を主力としています。曽祖父が創業者である取締役の北川信央はなんと33歳の若さで生産現場を切り盛りします。
北川さんはいま、静岡市内で働き方改革の旗手として注目を浴びつつあります。市内の中心部で、社外の働き手も利用できる、託児所を併設した多機能拠点「いちぼし堂」を開いたのです。もちろん、ここまでが順風満帆というわけではなく、ここにたどり着くまでの人生は波乱続きでした。
いちぼし堂のコワーキングスペースは外部の契約者も使えます
波乱続きの人生
北川さんが、最初に人生観を変えた出来事は高校2年生の時。
大好きなサッカーによるけがで4~5カ月間入院。その間にうっすらと、
「将来学校をつくりたい」
という願望が浮かびました。自由放任で育ったせいか長期入院でも気持ちはすさまなかったといいます。
「母親は勉強しろと一言も言わなかった。それが良かったんでしょうね。そんな教育方針を伝えたかったというのがその時の思いでした」
学校をつくるにはお金。ビジネスにも関われる公認会計士になろうと京都大学経済学部に入学。
もともととても優秀なベースをお持ちの方なんですね。
しかし、生来の気ままさと、京大特有の自由さは共鳴しないわけがありません。
「キャンパスライフを謳歌してしまいました」
と北川さん。
父の急逝、「継ぐより社会勉強を」
北川木材工業の作業場(静岡市清水区)
そして北川さんに再び大きな転機が訪れました。
大学2年の時、父親が倒れたのです。がんでした。
「あんなに頑丈だった父親が見る見る痩せていった」。
3カ月の闘病後、この世を去ってしまいました。悲しみもつかの間、社長を誰が継ぐか問題になりました。
北川さん自身もあり得ましたが、母の攝子(せつこ)さんが止めました。
「卒業しなさい、そして社会勉強しなさい」。
結果的にはその母が社長を継ぎ、現在も務めています。
会計士は大学5年目で合格。京大は通算6年通って卒業し、大手監査法人に入りました。
英国や米国で磨いた語学を生かし、米国で上場する日本企業や海外企業の監査を任されました。スーツ姿で東京・大手町のビジネス街を闊歩(かっぽ)していました。
あっさり会計士捨てて家業に
実務経験を積み、いよいよ公認会計士として登録し、本格的に仕事を始めようと腕まくりする3年後。
北川さんはあっさりその道を放り投げ、地元・静岡に戻りました。
「地方にはロマンがあると思った。ポテンシャルがいっぱいあるんじゃないかと」。
「静岡は富士山や駿河湾など自然が豊かで、日本のほぼ真ん中に位置し、歴史に名を刻んだ今川家や徳川家にも縁が深い。東京では生まれないものが生まれるのではないか。」
そんな思いを抱きながら家業に入ったのは27歳の時でした。
効率化に古株社員が離反
高齢者でも働きやすい作業環境を整えました
実質的な工場長となりましたが、旧態依然とした現場に愕然としました。
効率化しようとすると、古くからの社員が離反し、何人もが去って行ってしまいました。
人手不足で納期に間に合わない緊張が高まり、社員同士のもめ事も増してしまいました。
「社内の雰囲気は悪くなっていった」
北川さんは解決策として新たな働き手を呼び込みました。それがシニアの方々。
体力的に難しい作業は簡略化するなど、高齢者が働きやすい環境を整えました。
熟練していなくても可能な作業にすれば若者もやりやすくなり、何より自信につながります。
自然と働きやすくなり、従業員が定着するようになっていきました。
教訓生かし独自の「居場所」
「やっぱり辞められるのはショック。だからそういうことがないようにしたかった」。
北川さんが次に目指したのが、誰もが利用できる「居場所づくり」でした。
「『居場所』って、いい言葉じゃないですか。多層的で、多重的な価値観が出合える場所ができれば静岡にも魅力が出てくると思ったんです」
この考え方は素晴らしいし私も共感します。
最近は、自分の職場以外にコミュニティを作るということが大切かつ当たり前のようになってきています。
私も入ろう入ろうと思い、探してはいるのですが、なかなか自分に良さそうなコミュニティが見つかりません。
見つけ方も良く分からないというのが正直なところなので、ちょっと本格的にググって色々と調べてみようかと思います。
あなたは今の勤務先以外に、どこかのコミュニティに入っていますか?
JR静岡駅近くの土地を買い、2階にサテライトオフィス、3階に東京から働きに来る人の一時居住施設、そして1階には託児所を併設した施設「いちぼし堂」を開業。
北川木材工業の社員はもちろん、他社やフリーランスでも使えます。託児所に預けて働くことが1つの建物で完結します。自社の社員7人、外部の契約者10~20人が利用。「いちぼし」は北川木材工業の屋号。「オンリーワン」の意味も込めました。
契約者の木下聡はNPOなどに資金調達について助言するファンドレイザーの仕事をしています。妻が育休から復帰したのを機に会社を辞め、フリーランスになりました。
自宅で仕事をするほか、2歳の子供を1階の託児所に預けていちぼし堂で働くこともあります。
ある日、いちぼし堂で子育て支援のNPOを運営する助産師、近藤亜美と打ち合わせ中、近藤さんは新たな支援施設を開くための資金調達について木下さんにアドバイスを求めました。
協業支援へ縁結びも
木下さんは、
「家にこもりがちなフリーランスが、外に出てほかの人とつながるチャネルを増やせる」
といちぼし堂を評しています。
まさに北川さんが目指す、「居場所」としての使い方を実践しています。
北川さんはいちぼし堂の利用者に細やかに人をつなぐなど、事業機会を得られるように心を配っています。
東京の企業の社員が3階に滞在しつつ、2階で地元のフリーランスと協業する、といった仕組みも提案しています。
いちぼし堂の1階には子供を預けて働けるよう託児所も備えています
近藤さんは母親支援の立場から、
「子供を育てながらやりたいことが実現できる場所。何かをやりたい人が、勇気を出して自分を追い込むことができる」
と話しています。
北川木材工業にはママ社員が多数。夫の転勤に付いていく場合もあります。
富山や東京に引っ越しした女性社員がテレワークで現在も働いています。業務を見直して場所を問わず働いてもらえるようにしました。
「社員は会社の理念に共感してくれている人だから続けてもらいたい。それなら人に合わせて仕事を決めるべきではないか」。
「人に合わせて仕事を決める」。なんと素晴らしい言葉でしょう。
そして、「テレワーク」も当然の時代になってきています。
私の勤務先も導入すべきだと強く思います。
どれだけ無理・ムラ・無駄が改善されるだろうなって思います。
つい最近も、中国が原因の新型コロナウイルスの感染拡大により、GMO株式会社が全社員の9割にあたる約4000人をテレワークとしたことが話題を呼びました。
もちろん、テレワークなどを始めるには、日ごろから業務内容を整理しておく必要があります。業務の透明性が高まる副産物も得られるのでおススメです。
静岡を越境者の受け皿に
北川さんが働き方にこだわる根幹には地元・静岡の活性化があります。
多様性を育み、交わる場をつくれば、人は創造力が磨かれる。そんな場所がある街なら「誰かに紹介したくなる」。
「誰しもが、いまいる環境から(物理的にも心理的にも)越境したいと考えていると思うんです。東京から遠くない静岡はそんな人の受け皿になれるはず。そのための居場所になればいいなと思っています」。
離れて働けるだけではなく、人のつながりを生むこともテレワークがもたらす効用です。
これからの時代、テレワークが出来るかどうかを前提に転職活動をする人も増えそうですね。
おすすめ転職サイト
最後に、お勧めの転職サイトをご紹介します。テレワークが出来るか出来ないかで相談してみるのもありでしょう。
①まずはやはりここは外せません。 ビズリーチ です。
下記のブログ
https://www.kikunoblog.com/bizreach/ でも書きましたが非常に優秀な企業ですし、
ビズリーチ でしかない求人も多数あります。
しかも直接企業からメールがきたりするのでその点もGOOD。ぜひお勧めします。
②ITやWEB系に特化したサイト レバテックキャリアがお勧めです。
厳選された求人IT・Web業界に特化しているからこその4,000件を超える求人登録数を誇り、レバテックだけの非公開求人数も多数。さらに、話が通じるキャリアアドバイザー専門用語はもちろん、最新技術の話が通じます。パーソナリティや志向性に合った求人を提案し、年収290万アップの実績があります。
③アパレル系ご希望の方 アパレル求人【クリーデンス】がおすすめです。
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④ジャンルにこだわらずとにかく大手を!という方 もはや知らない人はいないであろう、 リクナビNEXT は間違いないですね。
⑤20代限定サービスをご希望の方 最近は20代限定で特化したサービスもあります。
あのマイナビからこのようなサービスが出ております。
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