時がたつのは早いもので、2020年卒の就職活動は終わりを迎えています。
最近は、採用する企業側が、「内定辞退」に怯えているそうです。
内定を出したら無事採用活動は終了という時代はもはや終わったようです。
今の時代は、複数の内定先を持つ学生のハートを射止めようとその対策に必死。
求人倍率も1倍を超えている現在、学生が選べる立場になったのは良いことだと思います。
ちなみに、求人倍率というのは、一言で言うと、
「 求人倍率とは、仕事を求めている者(求職者)1人に対して何件の求人があるかを表すもの 」
なので、
1より多ければ多いほど、求職者にとって有利
ってことです。
例えば、企業からの求人は5人しかないのに、仕事を求めている人が10人いるとします。 その場合の求人倍率は、5÷10=0.5倍というようになります。逆に言うと、
仕事を求める人が多くて1倍に満たないと、仕事が見つけにくい
ということを示します。
さて、学生たちの辞退の理由としては、
「『親が社名を知らないから辞退したい』と言われた」
「家賃手当がないことを伝えたら辞退された」
などさまざま。
6月下旬。都内の会議室で、就活支援サービス「オファーボックス」を運営するアイプラグ(大阪市)などが企業向けに内定辞退の対策セミナーを開きました。
セミナーの講師で採用コンサルタントの谷出正直氏は「企業が学生を選ぶのではなく、学生が企業を選ぶのだと意識を変えなければならない」と強調。参加者らは数人のグループに分かれて、内定辞退の防止策について熱心に話し合いました。
「3月説明会解禁、6月選考解禁」
という経団連ルールが形骸化し、企業側はいち早く優秀な学生を確保したいと選考を早めてきました。学生側も「とりあえず受けたら受かってしまい、気がついたら内定が3つもあった」(都内私大4年の男子学生)などと複数内定を持つのが当たり前な時代になりましたね。
今となっては組織で働きたくない私にとってはあまり羨ましくないですが、組織で働きたい方々にとっては恵まれている時代ですよね。
さて、最新の6月1日の情報があります。就職情報大手のディスコ(東京・文京)によると6月1日時点の1人当たりの内定社数は2.1社。内定を6社持っていたという都内私大4年の女子学生は「内定者懇親会などのプログラムに参加して、雰囲気がいいと思った会社に決めた」と話しています。
経団連の中西宏明会長やトヨタ自動車の豊田章男社長が、終身雇用の維持が困難になってきたとの認識を示したのは記憶に新しいですよね。学生にとって会社はもはや定年まで勤め上げる場ではなく、「自身の成長の場」となっています。
これは本当に羨ましいです。言ってみれば、大学みたいな感覚なのではないでしょうか。例えば、プログラミングの会社に就職して、ひたすらプログラミングを学び、数年で退職して独立して、個人事業主で稼ぐ。・・・羨ましすぎます!自分が学生なら絶対その道を選びます!
■親に訴える企業まで・・・(^^;
人材サービスのネオキャリア(東京・新宿)の調査によると、内定者が「親の意向を理由に内定辞退を申し出てきたことがある」と答えた企業はなんと、
47%!
親の理解を求める対策も一定の効果がありそうですが・・・でも、
これって恥ずかしくて哀れなことだと思いませんか?自分の人生自分で決めなよ!と言いたくなります。なぜ、親の意向で内定辞退を決めちゃうんでしょうかね。自分の意思はどこにいってしまったのでしょうか。
ソフト開発のエイチームは毎年8月下旬、社員の家族向けに開いている社内開放イベントに、内定者とその家族も招いています。昨年は内定者の家族17組が参加しました。イベントでは社長の講演会のほか、社員食堂での食事やボルダリング体験などもできます。「どんな職場なのか、ハード面でもソフト面でも理解してもらうことで親に安心感をもってもらえる」(同社)といいます。
でもここまでして・・・ってのは正直思いますよね・・・。
まあでも、引き留め策の効果次第で内定者の印象は変わるかもしれませんよね。
とはいえ、内定辞退は正直自由です。自分の大切な人生です。正直、自分のやりたいようにやればいいんです。そうしないと後で後悔して消耗します。企業にここまでしてもらったから・・・こんなに引き留めてくれたから・・・なんて気持ちで就職すると絶対にしっぺ返しをくらいますよ。企業側は一度採用しちゃえば、後になればそんなのすぐに忘れます。無かったかのように扱われますよ。間違いないです。
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