医療機器大手のフィリップス・ジャパン(東京・港)は、日本で赤ちゃんと母親の健康を推進する事業を本格化させました。
昨年12月から妊娠期向けスマートフォンアプリを提供を開始しています。
今年からは哺乳瓶などのベビー用品の販売も開始する計画。
赤ちゃんから高齢者までデータを収集し、健康領域とIT(情報技術)を組み合わせた「ヘルステック」事業を進めます。
フィリップスがグローバルで販売している哺乳瓶、洗浄用のブラシ、おしゃぶり
子育て向けブランド「フィリップス・アベント」から妊娠・出産を支援するスマホアプリ「マタニティ・プラス」は12月9日から提供されています。
胎児の成長に合わせたブログと記事を配信し、妊娠期に必要な情報を届けます。
今後、クリニックなど医療機関と連携し、妊娠記録をアプリを通じて専門家と共有できる機能の追加を目指します。
さらに、フィリップス・アベントのブランドから、哺乳瓶などの育児関連用品を今年の夏をメドに発売します。
母乳を保管し母親の負担を軽減できる搾乳機など3品目をそろえる予定。
育児関連商品は海外では既に発売しています。
哺乳瓶はボトル上部に空気を逃すための穴があり、しゃっくりが出づらいといいます。また、かみ合わせを矯正できるというおしゃぶりもあります。
調査会社の矢野経済研究所によると、18年の国内ベビー用品・関連サービス市場は前年比6%増の4兆2515億円に拡大する見込み。
出生数の減少で少子化が進む一方で、乳幼児の安全や健康な発育につながる商品やサービスの需要は高いといいます。
ちまたにも小さい子供はあふれていますし、本当に少子化なの?!って私はいつも疑問に思っています。
フィリップス・ジャパンは今後、「マタニティ・プラス」をSNSと連携させ、妊娠期の母親や家族のプラットフォームを目指します。
将来的には食事の回数や内容、お風呂の時間などの赤ちゃんのデータを蓄積し、ヘルステック事業につなげる計画。
ご存じのように、フィリップスは日本で医療機器や電動歯ブラシなどオーラルケア、調理家電などを手がけています。
これらの分野でのノウハウを生かし、ヘルステック分野での消費者との関わりを増やす取り組みを進めています。
妊娠・育児分野での取り組みもこの一環で、母親が妊娠・育児期間中に、より快適な環境で過ごせるような支援を進める考えだということです。
「マタニティ+(マタニティ・プラス)」アプリの概要
- 鮮明で美しい画像
妊娠週毎に、鮮やかで美しい40種類のアニメーション胎児画像を3Dで確認できます。 - パーソナルダッシュボード
父親や祖父母、家族や友人用のダッシュボードを作成することができます。 - 健康管理
母親の妊娠記録を確認することができ、家族や専門家とシェアすることができます。
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