はじめに
ドラクエウォークでも話題のスクウェア・エニックスは2020年3月から体験型アトラクションをテーマパークに提供します。
同社執行役員でライブインタラクティブワークス事業部事業部長の渡辺泰仁氏が19年12月に明かしました。
同社はドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった既存のIP(知的財産)を使ったアトラクションの開発にも取り組んでいるといいます。
「LIVE INTERACTIVE WORKS(ライブ・インタラクティブ・ワークス、以下LIW)」は、テーマパークやショッピングモールといった商業施設に向けた、ロケーションベースのエンターテインメントを創出するスクエニ内のプロジェクト。
日本では、モノ消費からコト消費という流れやカジノなどIR(統合型リゾート)事業の立法化、さらには20年の東京オリンピック開催など、観光立国化に向けた動きが活発になってきました。
もともと、同社は「あるテーマパーク業者から、『女性向けの音ゲーが欲しい』という声があった」(スクウェア・エニックス担当者)ことを受けて、17年に体験型音楽アトラクション「BAHAMUT DISCO(バハムートディスコ)」を開発。
評判が良かったことから、19年4月に事業部を設けて、本格的にテーマパーク事業に参入しています。
ちなみに、バハムートディスコはこちら。長崎のハウステンボスにあります。一度行ってみたいですね。
20年3月にアトラクションを導入
19年12月4~6日に開催された第5回テーマパークEXPO内で、渡辺氏は「20年3月にはYOKERO(※のちほどご説明)を2カ所のテーマパークへ提供することが決まっている」と、本事業の展開について明かしました。
CRYSTAL STORYや既存コンテンツの展開についてはまだ決まっていないものの、「20年内に提供できれば」(渡辺氏)と意欲を示しました。
同じく20年3月、東京タワー内にスクエニ初の大型テーマパーク「NINJA TOWER TOKYO(仮称)」のオープンも予定しています。
また、「ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった、既存IPを使ったアトラクション開発にも取り組んでいる」(スクウェア・エニックス担当者)といいます。
今後ドラクエの世界を、仲間と一緒に冒険できるかもしれません。同社の既存IPには根強いファンも多くいるので、裾野が広がりそうですね。
オリンピックもあるので世界中の人と楽しめるなんてこともあるかもしれませんね。
さて、同イベントでスクエニは、新アトラクションも2つ発表しました。
デジタルアスレチックシリーズ第1弾「YOKERO(ヨケロ)」とナイトウォークシリーズ第1弾「CRYSTAL STORY(クリスタルストーリー)」です。
YOKEROは、5.5×9メートルの全面LEDのフロア上を駆け回るアトラクション。遊び方はシンプルで、LEDで表示された白い障害物が四方から迫ってくる中、制限時間まで走ったり飛んだりして避けられればクリア。難易度は7段階が設けられており、子供から大人まで楽しむことができます。
CRYSTAL STORYは、ガイドとなる「魔法のランタン」を持ち、幻想的な「不思議の森」の中を探索するアトラクション。
VRゴーグルなどは使わず、生身でランタンを持ち歩き進めていきます。
体験したフリーアナウンサーの宇賀なつみさんは、「現実を忘れるくらいの幻想的な世界が広がっていた。自分が物語に関わり、入り込んでいくような世界観で面白い」と感想を述べていました。
ゲームの世界を現実に――。体1つでゲームの世界に入ってしまうような、そんな感覚がこのアトラクションで感じられるかもしれません。
ドラクエウォークに続いて、スクウェアエニックスの動向には目が離せませんね。
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