今日は副業のお話。いまや主要企業の5割が副業を解禁し、政府も推進しています。アンケートでは、とある雑誌のアンケートで販売98%が副業に「興味あり」、66%が「副業している知人がいる」と回答しています。「周りに副業をしている人がいる」という人はなんと66%も。日本FP協会の今年2月の調査によれば、働く女性の4人に1人が副業をしていることも分かっています。
自分にとってのメリット
「副業をやってみたいと思う人は?」と聞いたらほぼ全員が手を挙げる時代。中には、副業の内容を考えている人やすでに副業を始めている人も多いかと思います。私はまだ副業とは呼べませんが諦めずにひたすら継続しています。
人生100年時代。それを見据えるという意味でも、副業は大いにアリです。逆に、一度きりの自分という人生、やらないなんて勿体なさすぎませんか?
でも、注意も必要です。副業は軽い気持ちで始めてしまうこともありますが、どうせ始めるなら、しっかり考えて、できるだけ無理なく、楽しく、長く続けられる副業を選びたいもの。では、自分にとってメリットの大きい副業とはどんなものでしょう。
シフト型と両立型
まず、これらについて説明します。
シフト型副業とは、
「当面は、本業と副業を両立するが、将来は副業が本業にシフトする」
という副業スタイル。
両立型副業とは、
「将来も本業と副業を両立し続ける」
という副業スタイルです。
シフト型は、将来やりたい仕事で独立するために、本業から収入を得たり、本業の職場でスキルアップを図ったりしながら、時間を掛けて独立・起業の準備ができます。でも、独立後には、本業から得られるスキル、人脈、ナレッジ、やりがいを失ってしまう可能性があるという落とし穴もあります。
両立型は、本業と副業のスキル、人脈、ナレッジ、やりがいの面で相乗効果を得られます。一方で、時間や労力のコスト管理が難しいという落とし穴があります。
みなさんはどっちがやりたいですか?私は間違いなく前者。副業を始める人はいろんな理由があると思いますが、私は今の会社に愛想をつかし、もっと稼ぎたいからと思ったのが一番大きな理由です。ただ、最近プチ炎上したツイート、「手取り14万日本終わってるな!」のように給料に不満があるわけではないんですが、子供が出来てからもっと稼ぎたいと思ったのも大きいです。
私は極端かもしれませんが、副業もやらずにただ一つの企業でずっと働いている人、考えようによっては幸せかもしれません。でも私は勿体ないと断言しますし、そういう人は副業をやる人ややろうとしている人よりも間違いなく向上心などは低いと断言できます。もちろん、人間は楽をしたい生き物なので私も幾度となく心が折れそうになることもあります。でも、絶対に諦めません。諦めたときの後悔のほうが間違いなく大きいと分かるからです。みなさんも、もし乗り始めた船ならば、どんな形であれとことんやってみませんか?
ちなみに、今回は、一つの本業を持っていることを前提に、自分のキャリアにプラスにしつつ、やりがいを得るための副業をご紹介します。下記一覧表にもまとめてありますのでご参照ください。
シフト型と両立型の、どちらの副業スタイルのほうが良いということではなく、人によって正解は異なります。自分が望む副業がどちらのスタイルなのかを意識しておくと、自分にとって今、何が一番大事なのかを考える軸になり、かつ、将来何か悩みにぶつかったときに乗り越えやすいでしょう。
リクルートエグゼクティブエージェント在籍時から副業を実践してきたmorich代表の森本千賀子さんは言います。「本業と副業をうまく両立できれば、本業と副業において、スキル・人脈・ナレッジ・やりがいを掛け算でき、それによる相乗効果は計り知れません。企業も、働く側も、副業の本質的な可能性をより正しく評価すべきです」
前にブログでもお話ししましたが、本当にその通りです。副業は、本人にとっても会社にとっても間違いなくプラスになるのに、いまだに副業を禁止している企業って本当に頭が固すぎるし、成長も何もない、何も考えてない企業だと思いますよ。
心理学の観点でも、会社と家以外のサードプレイスを持っている人のほうが精神が安定すると言われています。自分の居場所と言えば本業勤務先と家庭の2つという方がほとんど。でも、本業と家庭において、常にすべてがうまく回っているとは限りません。誠心誠意努力していても、失敗したり嫌な目に遭ったりすることはあります。サラリーマンなんて嫌なことのほうが多いでしょう。くだらない出世競争とかもうどうでもよくないですか?そんなとき、副業というサードプレイスを持ち、その場所で認められることができれば承認欲求が満たされ、メンタリティーのバランスを保つことができます。逆に会社や家で得られたプラスのエネルギーを副業に生かすこともできますし、嫌なことがあった場合もそのムカツキをばねにして、より副業頑張ろう!って思えるでしょう。
もちろん、タイプについては絶対こっち!という必要はありません。最初は両立型で始めて、機が熟したらシフト型に移行する方もいます。
本業スキルを生かすか、新たな職種・業種に挑戦するか
さて、冒頭のタイトルにもありましたが、「副業に興味はあるが、何をしたらいいか分からない」という方も多くいらっしゃいます。実際、副業を実践している人たちはどんな副業をしているのでしょう。
それは、「本業を生かした副業をする」か、それとも「本業とは異なる業種や職種に挑戦する」かという視点です。
本業を生かす副業とは、本業で培ったスキルや人脈、ナレッジを生かし、その延長線上で行う副業を指します。本業で日々行っている仕事を副業に展開できるため、無駄なく、無理なく働くことができます。本業だけではリーチできないような幅広い客層を相手にし、場数も踏めるので、自分の専門スキルをさらに効率よく高めることができます。
しかし、落とし穴もあります。
それは「競業避止義務を守れるかどうか」ということ。例えば、本業の競合会社で働くなど、会社の正当な利益を不当に害する行為は法律で禁じられています。つまり、本業勤務先の副業に関する規定がカギを握ります。副業に興味がある人は、まずは自社の副業に関する規定を今一度確認してください。
一方、新しい分野に挑戦する副業とは、本業とは全く関係ない、あるいは関係性の薄いスキルを新たに身に付け、新たなナレッジを培い、新たな人脈を構築していくものです。その結果、自分の幅はぐんと広がりますが、自力で新しいスキルを構築する必要があるため、時間やお金のコストがかかるという面があります。また、本業に関係なくても、もとからの趣味や特技、家族のリソースなど、自分ならではの経験や環境を生かせる場合もあります。なお、副業で異業種・異職種に挑戦した経験を生かして、本業で思わぬキャリアが開かれる可能性もあります。
私は間違いなく後者を勧めますね。今の仕事が嫌で始める人の方が多いと思うからです。それに、新しい仕事の方が、自分という人間の幅が広がりますし、魅力のある人間になれるでしょう。スキルや知識も間違いなく広がり、自分としても成長を実感できるはずです。会社にいるサラリーマンよりもずっと。
今回はこのくらいで。また副業については積極的に情報提供してまいります。
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