売り手市場のはずが就職できない? 就活に懸念の学生たち

売り手市場真っただ中の現在、2020年卒の就職活動が大詰めですね。

今日は標題の件で、面白いニュースがありましたのでご紹介します。

今シーズンは就活スケジュールの前倒しが進みましたが、中には長期化の泥沼にはまった学生もいるそうです。インターンシップなどに早くから参加しても、そこで決まらなければズルズルと長丁場に陥ってしまう。このような今後の「ルールなき就活」では、長期化の懸念がさらに強まる可能性があります。

【ケース①】

「大学3年生の多くの時間を就活に使いました」。都内の私立大学4年生の原田陽平さん(仮名)は自身の就活をこう振り返ります。就活を始めたのは3年生の4月だそうです。

時間が勿体ないですね・・・いまもし私が大学生だったら必死でブログやWEBの勉強をして、就職活動なんて間違いなくしませんね。あー!大学生に戻りたい!そして大学生のみんなはめちゃくちゃチャンスがあるのにただ就活をしている人たちが勿体なくて仕方ないです!その時間をもらえるものなら欲しいです!

さて、その彼は志望度が高かった生命保険会社をはじめ、証券会社や不動産会社など、インターンや選考を受けた会社は実に延べ41社に上るそうです。

・・・保険会社は将来無くなる職業のトップだった気がしますよ・・・。いいのでしょうか。証券会社や不動産会社でもIT化されて人員削減が間違いなくあります。

さらに彼は、「土日だけでなく平日もセミナーや1日インターンで埋まった」といいます。必修でない授業にはなかなか出られず、「貯金がどんどん減り、年末年始にアルバイトを入れました」とのこと。

第1志望の生保では中堅1社から内定を得ましたが、大手には書類選考で脱落。第2志望だった証券で大手1社から内定をもらい、ようやく納得して就活を終えたのは4年生の6月。その結果には満足しているとのことですが、結果として、1年がかりの時間と労力が費やされていますよね。。

【ケース②】

九州の私大4年の黒木江里菜さん(仮名)は昨年6月に就活を開始。夏のインターンではITやインテリア製造・販売などを手掛ける会社など4社に参加。「なるべく情報を足で稼ごうと」セミナー会場などに足しげく通ったといいます。人材紹介会社にも複数登録し、そこで紹介された会社の面接にもトライ。

しかし7月下旬に入っても内定がない・・・。選考を受けた企業は25社にものぼります。「就活期間が1年以上になり、さすがに疲れてきた。このままではまずい」(黒木さん)と危機感を募らせます。

内定が得られない要因のひとつは「1次面接で自分に合わないと判断したら2次面接に進んでも辞退した」ことかもしれません。売り手市場の環境も相まって、「企業選びの軸足が定まらなかった」側面があるようです。

■短期化ならず?

今シーズンは企業の採用活動の前倒しが一段と進みました。大手就職情報会社のディスコ(東京・文京)が5月にまとめた企業の採用活動に関する調査によると、3月下旬までに面接選考を始めた企業は54%と半数を超えました。また、57%の企業が4月下旬までに内定を出し始めたといいます。

ただし内定をもらっても、「大手や本命企業を狙って」就活を続ける学生も一定数いるのは事実です。そもそも最近は3年生の夏のインターンから就活をスタートするケースが多いですが、中には原田さんや黒木さんのように夏休み前から活動する学生もいます。トータルでの就活期間を考えると、「前倒し」イコール「短期化」とはなかなかいかないのが現実のようですね・・・。

経団連ルールが定めた「3月説明会解禁、6月選考開始」の縛りはすでに形骸化しているってことでしょう。今後は政府主導でルールの見直しが議論されることになるでしょうが、売り手市場の進展に伴う採用活動の前倒しは避けられない情勢です。

そうなると「納得がいかない」「内定が得られない」学生の就活がさらに長引く恐れもあります。

大手コンサルティング会社に内定したという早稲田大学4年の女子学生は「あまり早くから就活を始めると、勉学やサークル活動など学生時代にしか味わえない体験ができなくなってしまうのでは」。都内私大3年の男子学生は「今は売り手市場だが、今後、景気が悪化して就職しづらくなった時は、学業どころじゃなくなるかもしれない」と話していたそうです。

■採用活動にも変化

もちろん、不安を感じているのは学生だけではありません。ある金融会社の担当者は「20年卒の採用が終わっていないのに、もう21年卒のインターンの準備をしなくてはいけない」と苦笑しているそう。「正直、採用にかかる時間も人も足りない。これがもっと早まると思うとぞっとする」とのこと。

採用コンサルタントの谷出正直氏は「説明会やインターンの時期を早めたところで、同業他社との獲得競争は続く。先に内定を出しても結局辞退される構図は変わらないのでは」と指摘しています。

売り手市場、かつ経団連ルール廃止の流れの中で、どう優秀な人材を確保するのでしょうか。企業側にも採用の手法や時期を見直す機運が高まっています。

USEN-NEXT HOLDINGSは、新卒や中途といった垣根をなくし、年齢を問わず一括で応募を受け付けるサイトを7月17日に開設しました。なんと氏名と生年月日、メールアドレスの3点を入力するだけでエントリーが完了。大学1年生も既卒者も対象です。履歴書やエントリーシートでの選考は実施せず、エントリーした人全員を面接。(これは他の会社でもありましたね。あのZOZOです。)

しかも、さらに面白いのが、

【会社説明会に3人以上のグループで参加した場合、グループ全員の1次面接を免除】。

理由は「選考を受ける人を増やした方が、より優秀な人材を見つけられる」からとのこと。(住谷猛執行役員)。

一方、あの三井物産は6月下旬、就活サイト運営のワンキャリア(東京・渋谷)と共同で1~3年生向けの会社説明会を開きました。登壇したのは外資系企業などからの「転職組」の社員3人。登壇者らは「新卒で受けなくてもいい。心の片隅にとどめておいてください」などと話しました。

新卒向けセミナーで転職組のみが登壇するのは非常に面白いですよね。

ワンキャリアの寺口浩大氏は企業の採用活動について「学生にとってキャリアを考える機会や成長の場につながるような取り組みが求められている」と述べています。

組織の時代が崩壊し始めている昨今、企業には優秀な学生にアプローチしてつなぎとめる「採用力」が、ますます求められていることは間違いないですね。

すでに転職を考えている方、ある程度経歴のある方等には、転職サイトを利用して、相談するのも良いです。

たとえば、WEBやIT関係に強い、レバレジーズテックや、ハイクラス求人に特化したCMでもご存知のあのビズリーチ

レバレジーズというのは転職業界ではもはや有名で実績もあります。それにビズリーチはもはや知らない方はいないんじゃないかってくらい最近はCMやってますよね。

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